※この選評(記事)は主観・難癖部分に隠し文字を使用しています(見たい人は→以降を文字反転)。

バランワンダーワールドとは2021年度の業者スレの大賞に選ばれてしまったゲームである。

なぜ選ばれてしまったのかについての反論まで出たほどであるが、その大きな理由が所謂「未完成」かつ「出る時代を間違えた」という物である。
今のご時世、インディーゲームでいくらでも3Dアクションゲームの名作が安く発売されているのに悪い意味で古臭いゲームをあろうことか未完成で出してしまったのである。
→…もしきちんと完成していたら「このご時世にこんなゲーム出してるんかいｗｗｗ」で業者スレの興味が他のクソゲーに移っていたのかもしれない。
この年はインディーゲーの粗製濫造の大量流入、それに対するルール追加*1で業者スレ自体かなり混沌としており、他に対抗馬が上がってこなかった、というのも大きいだろう。*2
また、近年は諸々の理由によりクソゲーの減少と質の低下が起こっており、この翌年、2022年度の業者スレでは2004年にの開始創業以降初の大賞選出なし、さらには2023年度以降の活動休止が決定される事態となっている。
そう考えると、バランワンダーワールドは最後の業者スレ大賞作品として、長い業者スレの歴史の有終の美を飾った功労者といえる…かもしれない。

だが、これが未完成で世に出た理由がディレクターが発売元や開発元との間で、承服しがたいトラブルが発生し、ディレクターがクビにされ、そのまま未完成で発売された…という物であり、クビにされたディレクターはこの件で発売元などを提訴している。*3
…と、思ったら今度は当のディレクターが在籍中にインサイダー取引をやらかしていたとして警察にしょっ引かれるというさらにカオスな展開に。無論ゲームの出来と直接は関係ないはずだが、もう色々こんがらがり過ぎてクソゲー過ぎるのでここに詳細は書かない。気になる方は各々調べてほしい。

どんなクリエイターでも作品作りに失敗することはあるし、その結果クソゲーやバカゲーだってできる。だが、それもまた人生。アップデートで「ソニック」を「マリオ」に作り替えるくらい別物にする努力は必要かもしれない。けど、ここまで叩かれてしまったら、携わるスタッフたちの努力は尋常ではないだろう…