嘘と証明できないから事実

めまい、呼吸困難などと並び研修医が厄介なの引いたなぁ…と思う症状の1つ。
頭痛と一口に言っても様々な痛み方があり、強いのか弱いのか、ガンガンなのかズキズキなのか締め付けられるのか、間欠的なのか持続的なのか、持続時間は短いのか長いのか、痛みに変化はあるか、それ以外に症状はあるかetcetc...
そしてその原因も様々で、あーはいはいツバつけときゃ治るよ(適当)というものから脳外コールないし他院に搬送!というものまで、あまりにも幅広い。
原因の鑑別は、本人に頭痛そのものの症状、頭痛以外の症状や気づいたこと、数か月以内に頭をぶつけたりしていないか、これまでの他の病気、家族の病歴、薬は何を飲んでいるか、普段の生活についてを詳細に聞き、また身の回りの人がいればその人について気が付いたことがないかを聞き、身体所見(特に神経系※)を詳細に取り、必要な検査を行い(特に「単純」CTの必要性について熟考し)、必要な処置・処方を行っていく必要がある。
が、時として本人が痛がっていて、あるいは意識がもうろうとするなどまともな意思疎通や診察が困難な場合(もうろうとしている場合は反射系の診察はしやすいが)、更に身の回りの人がいない場合などがあり苦渋するものである。また、そのような場合はえてして緊急性が高いこともあり、あれやこれやと悩む間もなく次々と診察を進め対応を決めなければならないため厄介である。

そのあまりもの幅広さ、緊急性が高い場合のあまりもの迅速性により大賞に選ばれた。


参考までに、救急初期診療(第2版・田中和豊著/医学書院)の「頭痛」項目に記載された鑑別疾患を羅列していく(名称の記載があるもののみ。これ以外にも疾患は存在する)。
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、脳内出血、クモ膜下出血、脳梗塞、髄膜炎、脳腫瘍、脳炎、腰椎穿刺後、頭部外傷後頭痛、三叉神経痛、帯状疱疹、緑内障、視神経炎、副鼻腔炎、中耳炎、歯科疾患、顎関節症、巨細胞性動脈炎、頚椎症、発熱、ウイルス血症、低酸素血症、高血圧、カフェイン離脱、薬物性、中毒、褐色細胞腫

※問診の時点でクモ膜下出血が疑われる場合は眼底検査は禁忌となる(再出血リスク)。

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