そうさキミがクソゲーを挙げたなら、それがクソゲーオブザイヤー

概要

前作「ポケットモンスター アルティメットアジト/レッドサモン」が発売されて早一年。
ここしばらくは外惑星が舞台のポケモンばかりだったが、ここにきて和風をテーマとしたポケモンが発表され、全世界が驚愕した。多くの人がその中身に期待していたが...

評価点

ストーリー

今作は過去作と比べて「大人向け」を意識した、とインタビューで述べられており、「サムライ」では復讐のためにポケモンマスターになることを決めた主人公がトレーナーやポケモンとの関わりの中で人情を知り成長する話が、「ニンジャ」では暗殺者として育成された主人公がポケモンをパートナーとして慕う気持ちと殺しの道具として割りきらなくてはならない使命とのジレンマで揺れ動く主人公の様子が描かれている。
ストーリー自体は20時間もあれば終わる程度の長さだが、主人公や周りのトレーナーのキャラが濃く、満足できる出来と言えるだろう。

新システム

前作での売り上げ低迷を受け、今作では、「マンネリを打破したい。今までのポケモンのままでは飽きられてしまう」と語られたように多くの新システムが導入されている。特に好きなポケモンのステータスをカスタマイズできる遺伝子融合システムは、デザインは好きだけど性能的に扱いにくいポケモンでも一線級で使えるようにできる、という点では評価されている。しかし、この新システムのせいで発生した問題点も多い。詳細は後述。

新ポケモンのデザイン

今作の新ポケモンは和風モチーフでまとまっており、突拍子もないデザインが多かった前作と比較して評価している感想が多く見られる。しかし、一部批判に値するポケモンも見受けられた。

コンセプトが実現できている

今作のコンセプトとして「賢く倒す」が挙げられており、実際の戦闘においても攻め、受けのどちらに注目しても戦えるバランスになっている。

賛否両論点

子供向けではないストーリー

ポケモンという作品で殺しと情、といった重いテーマを扱うことには賛否両論がある。前述した遺伝子融合システムもシナリオ上ではポケモンを道具として見ている者によって作られた技術とされており、そんな非情なものをプレイヤーにやらせるな、という批判もある。また、ところどころ唐突な展開が挟まるのもあり、シナリオについては前作ほどではないが酷いものだと非難する意見も見られる。

強烈な新ポケモンの性能

先制技によって攻撃しつつ毒を仕込み、特性「のらりくらり」で一定確率で攻撃を避けることができ、今作で相手の接触技を反射するようになり強化されたたたみがえしを扱えることなど厄介な要素が多い「カンクロウ」、微妙な素早さという欠点を抱えつつも一定確率で全ての技が即死化する特性が強く、それ抜きでも単純に火力が高い「ゲンチロー」、特性「いしがき」によって攻撃を一回だけ無効化し、トリルと合わせることで高火力高耐久アタッカーとして無双できる「ヤマジロー」など、強力な性能のポケモンが多く追加され、前作まで活躍していたポケモンの多くがリストラされたのもあって対戦環境は大荒れした。しかし、遺伝子融合システムも合わせて対戦でもそれなりの数のポケモンが使われているため、過去作と比べてバランスは取れている方だと言える。

問題点

新ポケモンのデザイン

今作の最初にもらえるポケモンのデザインはそれぞれ火炎車、唐傘お化け、河童がモチーフなのだが、進化させてもただ進化前をデカくしただけのようなデザインのままで、タイプも単タイプのままと手抜き感が漂う。恐らくモチーフのせいで進化でデザインに変化をつけ辛かったのだと思われる。また変にリアル寄りな妖怪モチーフポケモンの多さから「ポケモンに合ってない」「妖怪マスターズに行け」といった意見も見られた。

手抜き

今作では前述した御三家の進化に加え、やたら数だけ多い上にその大半が色を変えただけのようなライバル、ストーリー内でいけるダンジョンの構造がコピペしたかのように終始変化のないこと、前作から消えたシステムの多さ、と手抜き臭の漂う要素が多い。前作の失敗で予算を減らされたのが原因か?

改悪されたシステム

過去作ではできていたことができなくなったり、仕様がめんどくさくなっていたりするケースが多い。例えば、前作では何のコストもなくできていた木の実熟成が、今作では「きのみチップ」がないとできなくなっている。また、関所移動の際にいちいち許可を取らなければいけないのは大きな改悪点。移動に使う馬も過去作の自転車と比べて遅く、移動面でストレス要素が目立つ。

新システム

今作ではポケモンが倒れた時に爆発四散するようになっているが、この際のダメージのせいで相打ちが多くなっており、特に変化技を積むことを前提にしているポケモンが扱い辛くなった。また、進化の際にランダム分岐するポケモンがいたり、回避性能を上げる特性が増えたりと運が絡む要素があり、プレイヤーにストレスを与えてくる。

リストラ

前作で強かったポケモンの大半が消滅し、尖った性能でコアな人気のあったウオノラゴン、ドドンガンなどもリストラされ、リストラされたポケモンが判明した時は大荒れした。また「ソード/シールド」でリストラされて以降出番がなく、それでもなお復活を強く希望されているゲッコウガは、忍者要素があるにもかかわらず復活は果たせなかった。その一方で前作から登場した6体の化石ポケモンを詰め込んだ冒涜的なデザインのカセキングは続投されており、「こんなの入れるくらいならゲッコウガもどして」「オニゴーリと一緒に消えろ」などといった意見で溢れた。

総評

評価点、改善点は少なからずあり、世界観が和風に沿っている点も高評価できる...が、「移動」という根本的な部分で改悪が入っているのは大きなマイナスポイント。他にも色々と改悪部分が目立つ。世界観にこだわるのはいいが、それでゲームとしての利便性が失われていてはおしまいである。次回作では今まで通りの仕様に戻されることを祈る。
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